薬師丸ひろ子 35th Anniversary Concert 2013 -2013.10.1
薬師丸ひろ子の芸能生活35周年記念コンサートに行ってきた。会場は東京・渋谷のオーチャードホールである。
角川映画全盛期を支えた女優・薬師丸ひろ子は私と同い年、近年も「Always三丁目の夕日」など活躍を続け、2013年最大のヒットドラマ「あまちゃん」(NHK)でも話題を集めたことはご承知の通り。
私自身は”アイドル・薬師丸ひろ子”の大ファンであったわけではない。当時、周囲の熱狂は文字通り凄まじいものであったが…。
そんな私も、彼女のまさに鈴をころがすような心地よい美声-これはもうこの上なく大好き!
家内も大ファンである”薬師丸ひろ子の歌”は、(ほんの幾つかしかない)わが夫婦共通の愛好である。つい最近耳にした「あまちゃん」挿入歌にてその美声が健在であることを確信していたこともあり、家内と私はともにこのコンサートを心待ちにしていたのだった。
♪♪♪
果たして、薬師丸ひろ子の歌はやはり素晴らしかった!
聴くものを魅了する彼女の美しい声-美しいだけではなく涼やかで”快さ”が圧倒的な彼女の声。そして単なる歌の巧拙を超えた”表現者・薬師丸ひろ子”の世界に引き込まれてしまう。
往時のヒット曲を次々と歌ってくれたのだが、その歌とともに想い出がよみがえるのではない。彼女の楽曲、彼女の歌自体が、私たちの想い出や時代そのものなのだ。特に大好きな「探偵物語」あたりではジーンと痺れ、視界もぼやけてしまう感覚におそわれた。
他の皆さんも、「彼女の声こそが、歌こそが聴きたいのだ」という思いは同じだったようで、大ヒット曲「セーラー服と機関銃」の前奏が始まるや会場中から興奮気味に湧き起こった手拍子も、彼女が歌い出すやピタリと収まるのであった。(!)
それにしても「セーラー服と機関銃」を歌い終わった彼女に贈られた拍手の大きさは一層際立っており、ファンの熱い想い入れが感じられた。
そして、コンサートの最後を締めくくったのは私の一番好きな「Woman”Wの悲劇”より」…もうひたすらに感動、その一言しかない。
心を込めて歌いきってくれた彼女に感謝、また感謝。
♪♪♪
これほど心に響くもの、これもまた間違いなく音楽だ!
やはり歌は、音楽は、テクニカルな巧さだけでは絶対に成り立ち得ない。そう確信させる”薬師丸ひろ子の世界”に溺れた、最高の一夜であった。
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