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2014年6月15日 (日)

Michael Davis による ”Warm-Up Routine” シリーズ

Practice_in_a_park_2現在所属している吹奏楽団にはもうかれこれ17年ほどお世話になっています。入団を機にBass Tromboneに転向、その魅力に憑りつかれBass Trombone奏者として専心してきましたが、今年は楽団の編成事情から急遽Tenorに戻ることになりました。久々にテナーバスBesson”Sovereign”944GSを引っ張り出し、練習を開始したのです。

所詮アマチュア(しかも全く大したことない)の、週1回練習するだけのプレイヤーなのですから、そもそもコダワリもくそもないだろうという感じですが、私にだって向上心はあります。せっかく演奏をするのだから精一杯のことはやりたい、と。
Remington_2せめて週にもう1日練習日を増やすことと、地道な努力で音域とスタミナの拡充(復活)を図るしかないと覚悟し、この年になってRemington教則本を再購入しやり始めました。
でも昔のように思うように吹けない、すぐに疲れちゃうオジサンが、地道な基礎練習を一人ぼっちでやるのって、やっぱり”シンドい”。理屈じゃなくて”シンドい”…。

♪♪♪

そんな私に救世主が!

Michael_davis_2ネットサーフィンしていて見つけたのは、何と ”プロによる模範演奏CDつき基礎練習教則本”-こんなスバラシイものを作ってくれたのは、アメリカのJazz/Fusion Trombone奏者として名高いマイケル・デイヴィス(Michael Davis)師匠です。^^)

 ・15分バージョン=初級者向け
 ・20分バージョン=中上級者向け
 ・10分バージョン=幅広い総合トレーニング
Allから成っており、いずれも”ウォーム・アップ”となっていますが、まさに毎日やるべき基礎練習が網羅された効果的なエチュードであり、何よりA=442HzにチューニングすればCDをかけてゴキゲンな伴奏にのせてデイヴィス師匠と一緒に練習できるんです♪(勿論、伴奏のみのバージョンも収録。)

Midnight_crossingデイヴィス師匠は1990年代を中心に”Midnight Crossing”(左画像)をはじめとしたリーダー・アルバムを世に送り出し、見事な演奏を聴かせてくれているわけですが、(当り前過ぎながら)この模範演奏を聴いても全くもって感嘆させられます。ホント、凄いなぁー。

♪♪♪

この教則本、実にイイ!と思います。
(プロやそれに比肩するアマチュアの方々なら違う次元にいらっしゃることは百も承知ですが、少なくとも私のような境遇のド素人にとっては最高!です。)

■コンテンツは”ツボ”を押さえており効果的かつ体系的
初級用15分バージョンからして、確りと体と唇をほぐしていくものであることが体感できます。基礎練習として実施すべきものが適切に順序立っているのです。
001_2”Embouchure Wake-up Call”のように、中にはTromboneの特質を活かしたユニークなプログラムも…。15分バージョンは初級レベルとは云っても、収録されたメニューが全て本当にキチンとできたなら上級者たれることは言を待ちません。前述の通り、模範演奏に示された腕前には嘆息するばかりです。
シリーズを通じて、インターバルを含めたフレキシビリティとタンギング、エアーコントロールに重点を置いた練習でレベルアップを図ろうとするものです。

■伴奏と模範演奏のおかげで、集中した練習ができる
練習は表記された通り、続けて実施すれば各々15分・20分・10分で完了します。優れた模範演奏&達者な伴奏に「よし、次行くぞ!」と常に励まされながら、集中力を切らすことなく取り組めるのです。
レベルの低い話で恐縮ですが、一人でやっていると何の気なしに音を出したり、(これはこれで楽しいのですが)断片的に知ってるフレーズを吹いてみたり、テンポも音程も正確さを欠いたまま音階や教則本の譜面を吹いてみたりといった効果の薄い練習で時間を費やし、「結構吹いた」気になってしまうものですが、それに比べて遥かに”建設的な努力”ができます。

■正しい奏法、アーティキュレーション、ニュアンスを学べる
学生の頃、トレーナーの方によく「楽譜通り、普通に吹いて」と指導されたものですが、模範演奏に耳を澄ますとプロの奏者がこの譜面を吹くとこうなる、というのが感じ取れます。音階一つとっても一つ一つの音の長さや保持ぐあい、タンギングや聴こえ方・歌い方といったことの「フツーはこうなる」というのが示されており、理解することができます。これは大きなことです!あとはひたすらそれを”真似る”努力をする。過去も上達するのは上手いヒトがそばにいて、一緒に練習できる環境にあった時だったのを思い出します。

■基礎練習を”周りを聴く”練習と同時にできる
適切な伴奏が施されており、メトロノームとにらめっこしながらやる練習とはまた違って、常に周りの音・リズムを聴きながらの練習となります。模範演奏の正しい音程やテンポ感、ニュアンスも聴きつつ”合わせる”ことも意識しながらの基礎練習-その有意さはこの上ないものです。

■基礎練習を題材に、(ヴァーチャルながら)合奏を体験できる
前項と重複しますが、何しろ週1回しか”他のヒトと合わせる”ということを経験できない境遇にあって、ヴァーチャルとはいえ生きたリズムやダイナミズムを感じとりながらの練習を、何時でも体験できるというのは非常に有難いです。凡人にとっては”慣れ”も重要な要素ですから…。
しかも合奏と云うシチュエーションで、常に自分が常に主役でしかもためになる練習をやれるというのは、考えられないくらい貴重なことです。

■とにかく、楽しい!^^)
このシリーズはとっても多彩な伴奏(8ビートあり、16ビートあり、マーチ風あり…)で、無味乾燥に感じがちな基礎練習をガンガン盛り上げてくれます!どこまで体力(唇)がもつか、というのはありますが、楽しさにかまけている間に(?)どんどん時間が過ぎていきます。
特に総合トレーニングである10分バージョンは魅力的ですねー。ここに至るとボサノヴァ、ファンク、ディスコ、アフロキューバン、ボレロと更にさまざまなリズムを使い、こちらの基礎練習フレーズに対しカッコイイ合いの手やフィルインをキメてくるという、実にシュールな楽しさになってます。
”楽しい基礎練習”-何て甘美な響きでしょうか!^^)

♪♪♪

002メニューによっては、それだけを取り出して(指定より遅いテンポから)地道に習う必要のあるものが出てきます。20分バージョンの”Control”のように、とても模範演奏のようには吹けないレベルのものもあります。実際に練習するもの、チャレンジするものを選択し、それを徐々に拡充していけばいいと思って取組んでいます。

尚、この教則本は全くの初心者には向かないとも思われます。模範演奏と一緒に演って「できた気分」になってしまったら全く意味ありませんから…。
自分の音程やリズムが合っていないこと、アーティキュレーションが違っていることなどに(直ぐには正しくできないにしても)相応”気付ける”ことが必須です。
また(初心者のみならず)”音作り””音色磨き”はこの練習とは別途、地道に取組まなければならないでしょう。

♪♪♪

それでも、この教則本が画期的で救世主的で、そして理屈抜きに楽しいことは間違いないと思います!

私はすっかりハマッて、自転車で10分ほどの公園(思い切り吹ける環境が行ける範囲にあることは、今更ながら本当に幸せに思います)で、この教則本とともに練習しています。
Mdrma900SONYのフルオープンエア型ヘッドホン/MDR-MA900で伴奏+模範演奏の音を聴きながら…。この製品は”非常に音の良いミニスピーカーが耳元で鳴っている”という感じのヘッドホンであり、”外部”である自分の演奏の聴こえ方にも違和感がないので、この練習をするのにまさにピッタリなんです!このヘッドホンの自然な音に魅了されて自宅で愛用していたのですが、こんな使い方もあったなんて自分でもビックリ。

ますます練習に励み、楽しんでいきたいと思っています☆

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