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2012年12月23日 (日)

懐かしの「素晴らしきヒコーキ野郎」

P1000190私が音楽=吹奏楽に触れその楽しさに目覚めた頃、NHK-FMで毎週日曜日の朝放送される吹奏楽専門番組「ブラスのひびき」は本当に貴重なものでした。

インターネットなどもちろんなく、CDすらも未だなく…アナログレコードを聴くほかには、比較的音質の良いFM音源をカセットテープに録音(=エア・チェックという)して楽しむというのが一般的であり、FMの番組情報を提供する専門誌が幾つもあったという時代です。当時民放テレビは2局のみ・民放FMは受信できなかった私の故郷(大分県の田舎町)で、この番組は吹奏楽曲の貴重な音源を提供してくれる、もの凄く大事な存在だったのです。

この「ブラスのひびき」のテーマ音楽こそが、「素晴らしきヒコーキ野郎」でした。軽快で爽やか、また愛らしくもあるこの曲は、番組を今か今かと待ち構えている私をまず楽しませてくれたものです。
ただ常に途中でフェード・アウトされてしまうのが残念で、全部聴きたいなーと思いつつも音源の入手方法どころか発売されていることさえ知りませんでした。

Dvd※素晴らしきヒコーキ野郎
1965年公開のアメリカ映画、原題は”Those Magnificent Men in
Their Flying Machines or How I Flew from London to Paris in
25 Hours and 11 Minutes”
20世紀初頭に開催されたパリ-ロンドン間飛行レースを舞台に、
そこに集結した個性的で愛すべきヒコーキ野郎どもと、その痛
快な心意気を描いており、故・石原裕次郎のハリウッド進出作
としても有名です。音楽は「633爆撃隊」「フリーフォール」など
の楽曲で吹奏楽界でもおなじみのロン・グッドウィン
(Ron Goodwin 1935-2003)が担当しました。

インターネットの時代になってから”検索”によりこの音源がダブルパワー・ブラスオーケストラの演奏する「スターウォーズ/スクリーン・マーチ・スペクタキュラー」(1978年)というアナログLP(冒頭画像)に収録されていることを知った次第です。

-それからはずっと、このLPを探していました。
ところがネットオークションにも全然出てきません。随分長いこと探し続けてあきらめかけていた2012年の夏、ある中古レコード業者のネット通販サイトで販売されているのを遂に発見!すぐさま注文し無事入手することができました。届いたLPレコードは状態もよく、手にした私が小躍りして喜んだのは云うまでもありません。

♪♪♪

一刻も早く聴きたかったのですが、モノがアナログLPですから、まずは音源のデジタル化が必要です。以前は自前の装備でデジタル化していましたが、
 1. 時間と労力がかかり過ぎる
 2. その割に装備が充分でなく、音質が良くない
ことから、今は専門業者にお願いすることにしています。費用は相応かかるので、ボーナスを貰うタイミングでまとめて発注するわけです。^^;)

今回も「工房ブルーランナー」さんにお願いしました。優れたオーディオ機器と、(アナログレコードを徹底的にクリーニングする)バキュームクリーナーとを備え、トラック分割とCDサイズのジャケット製作までワンパックでやって下さるので大変満足しています。先日デジタル化されたその音源が届きまして、漸く聴くことができたわけなんです。

    ※カセットテープ音源のデジタル化も対応しているので、学生指揮者を
      務めた大学3年時の演奏会録音や、中学時代のコンクール演奏など
      もデジタル化して懐かしく聴くとともに、当時の仲間たちにも配布し、
      とても喜ばれました。
      アナログLPでは海外を含めたネットオークションで落札した「ネリベル
      &米第五陸軍」「ワルタース&米第五陸軍」「米沿岸警備隊によるプレ
      リュードとダンス(クレストン)」「シャウニー・プレス社サンプル音源(3
      枚)」などをデジタル化発注しました。貴重な音源を手軽に聴くことが
     
できるようになり、とても満足しております。これらの音源についても
      またいつか紹介させていただけることと思います。


♪♪♪

久しぶりに聴いた「素晴らしきヒコーキ野郎」は懐かしく、そしてもちろん心躍る素敵な音楽でした。まず、やはりアレンジが素晴らしいんです!

この曲のアレンジを担当したのは山屋 清(1932-2002) -わが国屈指の名門ビッグバンド、原信夫とシャープス&フラッツのバリトンサックス奏者ならびにアレンジャーとして活躍したことで有名ですが、「山屋清と東京ユニオン(3代目リーダー)」「山屋清とオールスターズ」ではバンド・リーダーも務めたジャズ・サクソフォン奏者であり、江利チエミや弘田三枝子などにも好アレンジを提供した人物でもあります。
邦楽(三味線・尺八など)とも接点があるなど活動の幅は広く、イージーリスニングのジャンルでも相当な数の作品を遺したと云われる名アレンジャーでした。
「素晴らしきヒコーキ野郎」はパワフルで活気があり、ユーモアのセンスも感じさせる多彩なアレンジとなっており、実力派アレンジャーを揃えたこのアルバム中でも、出色の出来映えです。
Photoそして演奏が素晴らしい!演奏するダブルパワー・ブラスオーケストラは「原信夫とシャープス&フラッツ」と「宮間利之とニュー・ハード」を合体させ(だから”ダブルパワー”)、さらに13人のエキストラを加えた腕利きの集団であり、スピード感のある音色と明晰な発奏・カラフルなハーモニー・パワフルなダイナミクス、さらに実に推進力のある音楽の運び・リズムの良さはさすがというほかありません。

こういう演奏を聴きますと、理屈抜きに愉しいですね☆
最高です!

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コメント

うわー!懐かしいですね♪
自分にとって「ブラスのひびき」のテーマ音楽といえば
なんといってもこの「素晴らしきヒコーキ野郎」でした。

放送時間の制約ゆえか途中で早々にフェードアウトして
しまうことが多かったのですが、たまに時間が余ることも
あったのか、番組終了時には結構長時間聴ける日も
あったように記憶していますw

しかし、アレンジャーや演奏者についてのデータは今回、
初めて知りました。本格的なビッグバンドプレイヤーによる
アレンジ&演奏だったとは!思い起こしてみれば確かに
吹奏楽にしてはジャジーなサウンドだった気がします。

それにしてもこういう「掘り出し物」をどんどん発掘してしまう
音源堂様のパワーには、いつもながら感心してしまいます。

投稿: HARA-P | 2012年12月23日 (日) 20時40分

HARA-Pさん、コメントを有難うございます!
私どもの世代にとっては、本当に懐かしい愛着のある一曲ですよね。もはやこの「素晴らしきヒコーキ野郎」に関しては他のアレンジを聴いても全くピンと来ないって感じで…。

この音源が何とか手に入らないかと執拗にネット検索し、漸く知った収録LPの存在-それからはネットオークションに網を張り、リアルの中古レコード屋に立ち寄れば棚を浚い、一定の間隔でネット検索を徹底的にやる、を何年もの間繰返してました。遂に売っているのを発見した時は、天にも昇る気持ちでした。虚仮の一念ってヤツですかね。^^)

時代を反映してか、左右チャンネルをばっちり分けた録音です。重なっていく木管のトリルに続いてTromboneがグリッサンドで賑やかすあのイントロだけでも感動ものなのですが、遂にエンディングまで聴けて感無量でした。

投稿: 音源堂 | 2012年12月23日 (日) 23時50分

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