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2011年2月11日 (金)

アルメニアン・ダンス パート I

I_001Armenian Dances Part I
A.リード (Alfred Reed 1921-2005)

Tzirani Tzar (The Apricot Tree) -
Gakavi Yerk (Partridge's Song) -
Hoy, Nazan Eem (Hoy, My Nazan) -
Alagyaz (Alagyaz) - Gna, Gna (Go, Go)


Alfred_reed_2吹奏楽界の巨星、アルフレッド・リード畢生の名作「アルメニア舞曲」の第1楽章として、1972年に作曲された。続いて「パート II」が1975年に作曲され、1976年には全4楽章から成る「アルメニア舞曲」として全曲初演されている。
リード自身は当初より4曲から成る”アルメニア民謡による吹奏楽のための組曲”を想定して作曲しており、”パート I”と”パート II”とに分かれているのは、単に出版社が異なったという事情による。

Lpアルメニアン・ダンス パート I はCBSソニーが毎春発売していた「コンクール自由曲集」1976年盤(左画像)に収録され、広く本邦にも知られるようになった。同年早くも全日本吹奏楽コンクール大学の部で2団体が演奏したのを皮切りに、野庭高(1983年)・淀川工(1986年)をはじめコンクールでの名演も多数。日本人に愛されている吹奏楽曲の筆頭に挙げられる傑作だ。

♪♪♪

Harrybegianリードに「アルメニア舞曲」の作曲を委嘱したのは、イリノイ大学バンドの指揮者
ハリー・ベギアン(Harry Begian
1921-2010 /左画像)
だった。
アルメニア移民の子孫であるベギアンは、アルメニア民謡の蒐集・研究家であるゴミダス・ヴァタベッド(Gomidas Vartabed 1869-1935 /Vartabed は「修道長」の意)の蒐集したアルメニア民謡集をリードに提示し、これを題材とした吹奏楽曲を委嘱したのである。

  ※ベギアンはゴミダス研究の権威であり、「ゴミダス・ヴァタベッド -その生涯
    とアルメニア音楽における重要性 (Gomidas Vartabed, his life and
        importance to Armenian music)」との著作も遺している。
        そんなベギアンとリードとの関係は、1950年代にベギアンがキャス工業
       高校(デトロイト)バンドを指揮していた頃に始まる。「ロシアのクリスマス音
       楽」「アルトサクソフォーンのためのバラード」などを演奏したのがきっかけと
       いう。
       ベギアンはリードの音楽と技量に惚れ込み、既に1963年には「アルメニア
       民謡に基づく作品を書いてほしい。」と依頼している。ただ、その第1楽章で
       ある「アルメニアン・ダンス パート I」が完成するまでには8年以上の歳月を
       要しており、その間ベギアンは待ち続けていたわけだ。

   ベギアンは一度も督促することはなかったが、7年が経過した1971年の
       ミッドウェスト・クリニックにて、遂にリードに作曲の進捗状況を尋ねた。
       「今やってるところだから、心配しなくていいよ。」と言うリードに対し、ベギ
       アンは「ひょっとして、この作品を委嘱した時、僕が『君はタダ(freebie)で
       やってくれる』と期待してたなんて思ってないよねえ?僕は完全に報酬を
       支払うつもりだよ。口頭ではあるけれど、約束するよ!」と返したとのこと。

      …話のオチは次のベギアンのコメントを。
      「そしたらご存知の通り、まさにその翌年に僕は『アルメニアン・ダンス パー
       ト I 』のスコアを手にできたんだよ。」

          出典:「Alfred Reed : a bio-bibliography」
Douglas M. Jordan 著

♪♪♪Photo_7
アルメニアは、トルコに接する西アジアの歴史ある国であり、アララト山やセヴァン湖に代表される、美しい景観に恵まれた山岳国家である。


    ※参考・出典HP
         
外務省HP  「アルメニア共和国」  日本アルメニア友好協会HP

Photo_8※アララト山
現在はトルコ領(アルメニア国境近く)となっている。
12世紀に入ったヨーロッパではこの山こそが、旧約聖書に登場する”ノアの箱舟の
漂着した場所”だと云われるようになり、 ”アララト山”と称されるに至ったという。Photo_10

※セヴァン湖
季節ごとに美しい姿を湛える。


ローマ・イラン両帝国の「緩衝国」であった時代のさなか、301年の国教化により世界最古のキリスト教国家となったアルメニアは、現在でも周辺がイスラム教国に囲まれているにもかかわらず、アルメニア教会(単性論キリスト教会の一つ)を信仰するアルメニア人が人口の大半(約98%)を占める国である。
その歴史の深さは、ヘレニズム文化の影響を強く受けたとされるガルニ神殿(1世紀/下左画像)や、初期アルメニア教会の珠玉と称されるフリプシメ教会(現イラン領・618年/下右画像)などの建造物の見事さが、端的に表している。
Garni_temple_and_hripsimeこうした威厳を感じさせる歴史的建造物を数多く遺し、また独自の文字を持つ公用語(アルメニア語)を有することなどは、小国ながらアルメニアが強力なアイデンティティを持つことの証左であろう。


Costume_2”アルメニア人は商才に長ける”などとも云われるが、さすればこれも単なる風説とは云えないのかもしれない。
また美人の多い国として、さらに特産のワインとアルメニア・コニャックでも有名である。

そんなアルメニアは、民謡にも確固たるアイデンティティと魅力を有していた。だからこそ、リードはアルメニア民謡から多大なインスピレーションを得て、その研究の中から名作を生み出したのだ。
「アルメニア舞曲」のほか、「エルサレム讃美」も、リードのアルメニア音楽研究の成果が表れた名作として知られている。

※アルメニア人の音楽家
最も有名なのは、何といってもアラム・ハチャトゥリアン(Aram Il'ich Khachaturian
1903-1978、出身はグルジア)であろう。
Cd_2ハチャトゥリアンにも「アルメニア舞曲」(Armenian Dances)
という吹奏楽オリジナル曲がある。これは2つの舞曲から
成り、より民族色の強い楽曲である。
収録CD:
フレデリック・フェネルcond.
イーストマン・ウインドアンサンブル


他には「トランペット協奏曲」で有名なアレクサンドル・アルチュニアン
(Alexander Grigorevich Arutiunian 1920-2012)や、「第4交響曲」にて吹奏楽界
でも有名なアルメニア系アメリカ人、アラン・ホヴァネス(Alan Hovhaness
1911-2000)が挙げられる。


♪♪♪

このように、アルメニア民謡は絶好の素材であった。
しかし、如何に優れた素材を得ていたといっても、リードの仕事は単に”アルメニア民謡メドレー”的なものに止まることはなかった。そこには極めてレベルの高い二次創作が存在しているのだ。

現在、ゴミダスが蒐集したアルメニア民謡は幾つかの音源 ―ゴミダス自身の歌唱という歴史的録音もあれば、ピアノ伴奏の歌曲(男声・女声)として奏されるもの、また弦楽四重奏で奏されるものがある―でその姿を知ることができる。
それらはいずれも素朴なものだ。そしてその”素顔”と比較すると、リードが実にオリジナリティのある”仕事”をしたことが、確りと認識できよう。

   ※ゴミダス・ヴァタベッド、ならびに彼が蒐集したアルメニア民謡音源の
     詳細については、次稿「アルメニアン・ダンス パート II」にて紹介する。


パート I 冒頭「あんずの木」は、原曲と同じ楽句で始まる。(冒頭画像参照)
リードはこの楽句を、いきなり爽快なシンバルの一撃を伴う、あの輝かしいファンファーレによって開始させるのだ。
-この選択からして、素晴らしい!
まさに吹奏楽ならではのオープニングを用い、一気に「アルメニア舞曲」の世界に引き込んでしまう。

そして、全編に亘り散りばめられたキャッチーなフレーズが、民謡の旋律を彩っていく。反復された「あんずの木」冒頭の高揚を締めくくるTimp. ソロ(22小節目)なども地味ながら気の利いた印象的なフレーズだし、
Timp_22続く抒情的なOboeソロに絡むA.Sax.のオブリガートは、胸に迫る切なさだ。
Oboeasax第2曲「やまうずらの歌」への導入部では、そよぐ風のようなグロッケンの音色が…。
Bellsこうしてリードによって加えられた名フレーズは、それこそ枚挙に暇がない。
ソロ楽器の配置やサウンドの変化、効果的な打楽器の使用により音色の変化とコントラストが鮮やかなことも、聴く者の耳を喜ばせる。

リードの創意が最も顕著に現れているのは第3曲「ホイ、私のナザン」であろう。原曲は規則的な12/4拍子の歌だが、リードはこれを5/8拍子 -しかも2+3と3+2を自在に組み合わせた変拍子と成し、また打楽器群を伴うことで一層民族的色彩を強め、変化に富んだ音楽に仕上げた。結果、この「ホイ、私のナザン」はテンポが速めでも遅めでも、それぞれに味があるという懐の深さをも備えたのである。

構成感も素晴らしい!
この「パート I 」は、明確に分かれた5つの部分が連続して演奏され、単一楽章の楽曲を形成しているわけなのだが

 1. あんずの木
  吹奏楽の特徴を活かした、鮮烈かつ雄大なオープニ
  ング。しかし曲調自体は憂愁を帯びたシリアスなもの。
 2. やまうずらの歌
  一転して”優しさ”に満ちた流麗な曲調。どこかユーモ
  ラスで癒される愛らしい歌。
 3. ホイ、私のナザン
  変拍子の”濃い”音楽に転じる。エキゾティックなリズ
     ムが強く印象付けられ、”聴かせどころ”を形成。
 4. アラギャズ
  穏やかでスケールの大きな音楽が、安寧なテンポと
  リズムで朗々と歌われる。しみじみとした抒情性。
 5. ゆけ、ゆけ
  活力に満ちた終曲。第1曲と呼応するように吹奏楽
     の特長が存分に発揮される曲調であり、強力なダ
     イナミクスとエキサイティングなリズムで締めくくる。

という流れで進む楽曲の構成は、対比に富むと同時に起承転結が確りと示されている。各曲の接続部も、遠くから徐々に近づいてくるようであったり、また或いは突然の場面転換であったりと、それぞれに意が尽くされていることは見逃せない。
全曲が俯瞰された上で創られているから、充実した”全体感”が生まれており、それが楽曲を高次元なものへと押し上げているのだ。

以上のように、民謡を素材とした作品でありながら、堂々たるオリジナリティが備わっていることが、リードの代表作と評される所以なのである。

♪♪♪

それではフルスコアに記されたヴァイオレット・ヴァグラミアンによる解説(「 」)を引きながら、楽曲の詳細を見てみよう。

   ※Violet Vagramian : アルメニア出身の女流音楽学者
                 当時はフロリダ国際大学
音楽学部助教授

1. あんずの木 Tzirani Tzar (The Apricot Tree)
「ゴミダスが1904年に、3つの歌を組みあわせた構成にて編曲した楽曲。ここでは雄弁なる冒頭、生命力に溢れたリズム、そして音楽的な装飾とが、この歌をとても表情豊かなものとしている。」

輝かしいファンファーレに続き、複数の旋律が同時進行的に現れる冒頭。最初のシンバルは優れた音色と過不足のない音量が要求される、”一世一代の一発”だ。
Photo豊かなサウンドに包まれつつも、旋律は憂愁を帯びているのが印象的。最初のファンファーレが再び現れる部分も、単なる繰返しとはなっておらず、よりスケールの大きな音楽へと拡がるさまを味わわせるのが凄い。

2. 山うずらの歌 Gakavi Yerk (Partridge's Song)
Graypartridge「1908年にグルジアのティフリスで出版されたゴミダスのオリジナル曲。元々は児童合唱を伴う独唱曲として、後にピアノ伴奏による独唱曲として創られた。その素朴で繊細な旋律は、山うずらがちょこちょこと歩くさまを描写するものと思われる。」
楽曲の題材となったヨーロッパヤマウズラは、画像の通りとても愛らしい鳥だ。この歌は、可愛らしさとともに長閑さや優しさも感じさせ、のびのびと歌われる。
1Hornのシンコペーションの伴奏に乗せて、木管楽器とコルネットに旋律を応答させ、リードは清らかに音風景を描く。
終わりにはずっと伴奏だったHornを
Horn_soloソロで登場させて締めくくるのが、また心憎い。

3. ホイ、私のナザン Hoy, Nazan Eem (Hoy, My Nazan)

「活き活きとして、かつ抒情的なこの曲は、一人の若者がその恋人(ナザンという名の少女)を讃じて歌う様子を描いたもので、ゴミダスはこれを1908年に合唱曲に編んでいる。ここでは舞曲的なリズムと装飾により、印象的でキャッチーな音楽に仕上げられている。」
遠く聴こえてくる変拍子(2/8+3/8、3/8+2/8)の打楽器が歌を導き出して始まる。
Photo_2この「ホイ、私のナザン」は、前述の通り原曲以上に変化をつけ、民族色を強めたアレンジとなっており、「パート I」全体に、とても効果的なアクセントを与えている。
くるくると目まぐるしく入替る変拍子のみならず、ダイナミクスの大きな変化、そしてとりわけ鮮やかなサウンドとが混然一体となって、エキサイティングでコントラストに富んだ曲想を演出していくのだ。

4. アラギャズ Alagyaz (Alagyaz)
Photo_3「アラギャズとはアルメニアにある山の名前である。最も愛されているアルメニア民謡で、ゴミダスはピアノ伴奏つき独唱、ならびに合唱とに編曲している。その息の長い旋律は、題材となったアラギャズ山と同様の威容を誇っている。」
アラギャズ(アラガッツ)はアルメニア中西部に位置する(前掲のアルメニア地図参照)標高4,090mの高山であり、古くよりアルメニア人の敬愛を集めてきた。
Photo_4全曲を通じ、最も原曲のイメージをそのまま残した楽曲となっている。雄大でふくよかなこの曲の魅力を、リードは率直に伝えようとしたものであろう。


5. ゆけ、ゆけ Gna, Gna (Go, Go) 
「この曲はユーモラスで、軽いテクスチュアな(響きの密度の軽い)歌である。ゴミダスはもっとゆっくりとした「ジャグ」(The Jug)という歌と、この歌とを組合せて奏していた。この曲に出てくる、繰返される楽句
は笑い声の調子を表すものである。この歌も”叙唱”(レシタティーヴォ)の形式の楽曲となっている。」
名残り惜しげな「アラギャズ」の終結部。ここはまるでドアの向こうからかすかに光が洩れてくるような-そんなイメージ、”予感”があるのだが、それを感じた途端、いきなり元気よくぱあっと開けて、「ゆけ、ゆけ」がスタートする。
2ゴミダス自身による原曲の歌唱も、解説通り”笑い”をイメージさせるものであり、そもそも明るく陽気な楽曲である。快速なテンポで朗らかに奏される音楽は、その名の通り推進力に満ちている。リードは呼びかけるような4分音符2つを応答し合わせ、場面を先へと進めていくのだが、これがとても印象的である。
3遠くからだんだんと近づいてくるようにクレシェンドするフレーズが繰返され、これが楽曲全体も高揚させていく。
Furioso遂にリム・ショットの鞭が入って、ほどなくFuriosoに突入するや、目まぐるしい木管群や吼えるHornも相俟って、エキサイティングさを極めた全曲のクライマックスへ!

Oboe&Cornetが旋律を再現し、興奮を一旦落着かせたのも束の間、Trumpetの高らかなハイ・ノートとともに更にダイナミクスとテンションを上げ、烈しいリズムとともに音楽は全速力でゴールへ駆け込んでいく。

♪♪♪

音源は以下をお奨めしたい。
Cd1アルフレッド・リードcond.
東京佼成ウインドオーケストラ

まず押さえておくべきスタンダードである作曲者自作自演盤。メリハリのあるダイナミックな演奏だが、エレガントでもあるのはリードの志向を端的に表している。


Cd2_2アントニン・キューネルcond.
武蔵野音大ウインドアンサンブル

若々しい演奏で、「ホイ、私のナザン」の快速さが特徴的。このテンポもあり得ることを通じ、楽曲の懐の深さを示した。また強力なHornパートを擁し、終盤はその活躍が聴きもの。

Cd3佐渡 裕cond.
シエナウインドオーケストラ(Live)

Liveならではの熱気が活きた好演。パートII を含めた全曲が演奏されているが、殊にこのパートI の演奏に、魅力が溢れている。


尚、NHKホールにて開催された(2
006.8.6)、山下 一史cond. NHK交響楽団員+豪華エキストラによる吹奏楽団の演奏会の模様は放送もされたが、ここでの「アルメニアン・ダンス パート I」の演奏も素晴らしい!
高みに達した優れた音色と明晰な発奏、リズムの良さなど、とにかく”美しい”のだ。これに加えて幅広いダイナミクスを備えているのだから、演奏の次元は圧倒的に高くなる。集約された一体感こそ欠くものの、素敵な”歌”も随所に聴けるこの演奏には、唸らざるを得ない。


  【その他の所有音源】
    イアン・マクエリオットcond. 英国落下傘部隊軍楽隊
    鈴木 孝佳cond. TADウインドシンフォニー(Live)
    新田 ユリond. 大阪市音楽団
    アルフレッド・リードcond. オランダ陸軍軍楽隊
    大橋 幸夫cond. フィルハーモニア・ウインドアンサンブル
    ウォルター・ボイケンスcond. サヴォイエ吹奏楽団
    松元 宏康cond. ブリッツ・ブラス
    フレデリック・フェネルcond. 東京佼成ウインドオーケストラ
    アルフレッド・リードcond. 東京佼成ウインドオーケストラ(Live)
    ヤープ・コープスcond. オランダ海軍軍楽隊
    佐渡 裕cond. シエナウインドオーケストラ
    ベルト・ミンテンcond. デーメル・エン・ラーク吹奏楽団
    マックス・シェンクcond. アーラウ初年兵音楽隊
    山下 一史cond. 東京佼成ウインドオーケストラ(Live)
    ハリー・ベギアンcond. イリノイ大学シンフォニックバンド(Live)
    金 聖響cond. シエナウインドオーケストラ(Live)
    北原 幸男cond. 大阪市音楽団
    ドナルド・ショフィールドJr. cond. アメリカ空軍ミッドアメリカバンド
    ウイリアム・バーツcond. ラトガース・ウインドアンサンブル
    木村 吉宏cond. 広島ウインドオーケストラ
    ユージン・コーポロンcond. ノーステキサス・ウインドシンフォニー
         アルフレッド・リードcond. 洗足学園大学シンフォニックウインドオーケストラ
    現田 茂夫cond. 大阪市音楽団(Live)
    小林 恵子cond. 東京佼成ウインドオーケストラ(Live)
    汐澤 安彦cond. 東京吹奏楽団
        ジョン・ボイドcond. 台湾ウインドアンサンブル
        大澤 健一cond. ハート・ウインズ(Live)
    シズオ・Z・クワハラcond. 大阪市音楽団(Live)

(Revised on 2015.1.17.)

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コメント

A.リードの代表作としてだけでなく、吹奏楽というジャンル
全体を代表する傑作がいよいよ登場ですね。音源堂さんの
解説もいつにも増して大作で、この曲に対する強い思い入れが感じられますね。

私はいわゆる「パートII」の方を先に知ったので、ド派手な
終楽章を擁するパートIIに対してパートIは当初、ちょっと
地味な印象しかありませんでした。

しかし、その後この曲を繰り返し聴き込んでいくうちに、
その旋律の美しさやしっかりした曲の構成に、どんどん
惹きこまれていった覚えがあります。

この曲を知った高校生の頃、吹奏楽とは別の趣味として、
海外の放送を短波ラジオで受信して楽しんでいたのですが、この曲の題材となっているアルメニア共和国からの放送も良好に受信することができ、「ああ、これがリードのあの曲の国から放送なんだなぁ…」と思いにふけっていたものです。
(ちなみに放送開始時にはハチャトゥリアンの「ガイーヌ」から「ばらの乙女の踊り」の一節が流れていました。)

長々と書きましたが実はこの曲、私はまだ演奏したことがないんです。
選曲の段階で音だし程度にやったことはあるのですが、
演奏会本番ではまだ一度も演奏したことがありません。
いつか、実演の機会が巡ってくることを祈ってやまない一曲です。

投稿: HARA-P | 2011年2月13日 (日) 22時27分

HARA-Pさん、有難うございます。お察しの通り、この曲には(パートIIも含め)深い思入れがあります。最近では「パートI」を現在所属する楽団の前々回定演で演りました。本稿はその際に改めて研究を進めてあったのですが、文章が思い通りにまとまらず、遂に1年以上が経過してしまっておりました。
昨年末、すぎ先生から「パートI」を題材に講習をするので参考にしたいから、本稿をまとめて欲しいとの依頼をいただき、その時点で本稿前半は完成。しかし、その後も思入れが強すぎるのか、なかなか納得行く文章とならずさらに苦慮しましたが、漸く完成できました。

次稿は「パートII」を採り上げます。そこではゴミダス・ヴァタベッドをめぐるエピソード、並びに民謡原曲の音源、私自身の「アルメニア舞曲」との関りを中心に執筆致すつもりです。またお越しいただけましたら幸いです。

投稿: 音源堂 | 2011年2月13日 (日) 23時01分

実は自分の所属する吹奏楽団の、今年の定演のメイン曲が「アルメニアンダンス全曲」なのです。
なんたる偶然、と思いながら読ませて頂きました。

次回の「パートⅡ」も非常に楽しみです。

投稿: 寒風亭楓々 | 2011年2月14日 (月) 13時26分

寒風亭楓々さん、有難うございます。
「パートII」、まだ考えがまとまっていないのですが、頑張ります☆

投稿: 音源堂 | 2011年2月14日 (月) 21時11分

ときどき拝見させていただいています。
待望のアルメニアンダンスが取り上げられて、うれしくなりました。

高校時代に初めてこの曲を聴き、国籍不明の美しい旋律に引き込まれました。
一日一回は部屋で聞いていた時期もありました。
また最近では、某番組で淀川工科高校の丸谷先生が愛してやまない曲であるとおっしゃっていました。

多くの団体がコンクールや演奏会にて取り上げていることからも、この曲が多くの方に愛されていることがわかります。
これからももっと多くの方に愛され、1年に1度は生の演奏に触れられる曲であって欲しいと思います。

次回のパートⅡも楽しみにしております。

投稿: メタボおやじ | 2011年2月19日 (土) 14時59分

メタボおやじさん、ようこそお越し下さいました。コメントもいただきとても嬉しく存じます。

アルメニアン・ダンスは私にとっても想い出の一曲なのです。愛される名曲であり続け、次の世代、また次の世代へと受け継がれていくことを願って已みません。

ぜひ他の曲の稿もご覧いただき、お気軽にコメントをお寄せ下さいね☆

投稿: 音源堂 | 2011年2月19日 (土) 18時28分

去年の3000人の吹奏楽で演奏しました。大人数で尚且つ京セラドームという大きな会場での演奏でしたので、身震いするぐらい感動しました。
ホイ、私のナザンの変拍子感、アルトサックスのメロディが病みつきです。
私が担当したクラリネットにとっては決して簡単な曲ではないんですが、苦労を乗り越えるだけの価値のある曲です。

投稿: ゼスト | 2011年2月22日 (火) 16時04分

ゼストさん、コメントを有難うございます。私にとってもこの「アルメニア舞曲」は、文字通り全力でぶつかっていった-そういう気持ちで取り組んだ楽曲です。
そして間違いなく、それに応えてくれた音楽でした☆

投稿: 音源堂 | 2011年2月22日 (火) 21時02分

 こんばんは。
 いやあ遂に登場しましたね。私も学生時分にこの曲と出会い、難しくも快い感覚が印象的だったと思います。リード作品は、中学生の時は音プレに惹かれ、その上の学校ではこの曲に惹かれた訳です。
 何かの機に、この曲はクラシック界のベートーベンの第5か第9に相当する吹奏楽界の歴史的名曲だ、とのコメントに接しましたが、正にそのとおりだと思います。

投稿: 長谷部 | 2011年3月 8日 (火) 21時57分

長谷部さん、コメントを有難うございます。
あれほど絶大な人気を誇ったこの曲も、近時やや演奏機会が減ってきて、「知らない」という人の多い世代が生じているらしいのです。
素晴らしい楽曲ですから、ぜひ世代を超えて楽しんで欲しいですよね!

投稿: 音源堂 | 2011年3月 8日 (火) 22時20分

ご無沙汰してます。
先日、ツイッター吹奏楽団「粒吹」に参加して、34年ぶりに吹奏楽やりました。
オリジナル曲のメインが「たなばた」と「アルメニアンダンスPartI」でした。
「アルメニアンダンス」は初めてでしたので、もちろん演奏前にこちらのページも拝読し、参考にさせていただきました。
「弦バス」での参加でしたが、音符はそんなに難しくなかったので、曲を楽しむ余裕が少しありました。
(リード作品は「サスカッチアンの山」や「アレルヤ・ラウダムス・テ」を演奏したことはあったのですが…。)

今後もブログ楽しみにしてます。

投稿: Lionbass | 2011年5月20日 (金) 05時38分

Lionbassさん、コメントを有難うございます。
貴Blog拝見致しました。”弾ける”コントラバスが居てくれると、吹奏楽もそのポテンシャルはぐんと上がりますよね。

>「サスカッチアンの山」や「アレルヤ・ラウダムス・テ」
いやー懐かしいですね!どちらもとっても良い曲です☆

投稿: 音源堂 | 2011年5月21日 (土) 16時37分

ご無沙汰してます。ブラバンKISSです。本年もよろしくお願いします。やっと、PCのネット回線を、再導入出来たので、こちらからお邪魔しました。
こちらでも紹介されているリード&TKWOのCDの出版元である佼成出版社が、昨年それらの取り扱いを終了したとの事で大変驚きました。私のコレクションにも結構な数が並んでいますが、何か寂しさを感じますね。
少しそれてしまいましたが、この曲ほどたくさんの演奏を聴いたのはあまり類を見ません。まさに吹奏楽曲の王様ですよね。聴き始めると、いつも一気にパートⅡまで聴いてしまいます。すばらしい。リード万歳!

投稿: ブラバンKISS | 2014年1月23日 (木) 00時47分

ブラバンKISSさん、こちらこそどうぞ宜しくお願い致します。つい先日、大学時代の同期が出演するコンサートに誘いを受け、久々にアルメニアンダンス(全曲)をLiveで聴く機会を得ました。「農民の訴え」あたりにくると随分昔の出来事や、音楽に向けられた自分の情熱が思い返され、じーんとくるものがありました。とにかくこの楽曲はとてつもない名曲であります。

音楽に向けたささやかな希望、夢というものを見続けていたいと思い、タイミング的にも最後のチャンスと思って或るチャレンジをしました。
しかし結果は、どうしても認めたくなかった自分の無力さを改めて自覚させられるだけに終わりました。単に結果が出なかったということではなく、もう自分の年齢や置かれた環境の制約を考えると、今後可能な限り努力したとしてもその延長線上に描けるものがないと感じてしまったのです。

もう20年近くも前に、あれほど愛していたバンドを辞めることになった時、私のそんな”夢”は、実のところ既に死んでしまっていたのでしょう。それが亡霊となって現在まで…。そう思うと悲しくてたまりません。

にわかに自分がどうすべきなのか判りません。結局は何も変わらない、変えられないのかもしれませんが、とりあえず今は静かに考えたいと思います。

というわけで、本Blog当面お休みします。
(実は既に休んでいました。お世話になっている方に3日前お会いした際、「見てみたい」と言われたので、一時的に再オープンしたに過ぎません。)

投稿: 音源堂 | 2014年1月24日 (金) 09時04分

すみません。今、このコメントを見て、驚きました。blog休まれていたのですね。文面から、何か相当のお辛いことが有ったようですね。私も、吹奏楽を離れてちょうど20年になります。私の場合は、専門的なライセンスもないアマチュア愛好家でしたが、縁あって地元のスクールバンドを指導しておりました。悲しいこともありましたが、楽しく、熱くなれたすばらしい思い出も、たくさん得ることができました。活動を辞めてからは、腑抜けのような状態が何年も続きましたが、今は、吹奏楽を通してのたくさんの出会いに心から感謝しています。夢中で集めた、棚の数百枚のCDたちが、見守ってくれているような気もして・・。このサイト大好きです。無理せずに、末永く続けていってくださいね。いつか、お会いして吹奏楽談義がしたいですねえ。(笑)
楽曲のコメントから、逸れてしまいました。アルメニアンダンスは、リードの吹奏楽への思い、夢が織り込まれた名曲です。(みんな、わーっとる。)
では、また来ますね。

投稿: ブラバンKISS | 2014年6月 1日 (日) 01時07分

無性に、この曲が聴きたくなり、そしたら、「シエナWO」の新盤に、この曲を含む全曲と、「シンフォニック・プレリュード」、「イン・メモリアム」までも収録されていて早速購入、聴いてみました。
さすがに「シエナWO」。佐渡盤と比べても、遜色なく、むしろアクティブな「鳴り」と「印象」でクオリティも高く、秀演でしたが、少しガッチリと仕上げすぎて、推進力に欠ける印象も受けました。
音楽には、寸分のスキもなく緊張感を要求され、それが、大きな感動を生むという面があることは、よく知っています。しかし、リードの作品には、時に「自由さ」が「憧れ」でもありますよね。これだけの楽団ですから、もっと、プレイヤーに任せる部分があっても、魅力的なアプローチが出来たのでは?と思いました。
でも、この曲は全曲を聴いてこそ、真価を発揮する気がします。そうすると、第1楽章としての意味合いが出てきて、
エネルギーの持って行き方やアプローチも変わってくると思います。私も、なるべく全曲を通して、聴いています。
こちらで、推薦されている、自演盤の魅力も色褪せませんね。フィルハーモニアWEも、時々、引っ張り出して聴いてます。野庭や淀工は、普門館でライブで聴き、感動しました。随分、昔のことになってしまいましたが、懐かしい思い出です。

投稿: ブラバンKISS | 2016年4月 6日 (水) 22時54分

私にとってもアルフレッド・リードはたまらなく好きな楽曲を次々ともたらしてくれた、本当に大切な存在です。
まだ「第1組曲」も「第3組曲」も「エル・カミーノ・レアル」も「ハムレットへの音楽」も…その他にもまだまだ語らせていただいていない作品がたくさん!
それらと比較しても、やはりアルメニアンダンスが私自身の中で飛び抜けた存在であることは間違いありません。抱き続けた憧れも、曲に刻まれた想い出も、格別過ぎるのです。

投稿: 音源堂 | 2016年4月 6日 (水) 23時40分

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